Sketch.

ドラマと映画と音楽のキロク

2024年9月

観た映画

ベイマックス

金曜ロードショーで放映されていたのを、始まりだけ観ようと思ったら気づけば最後まで観てた。

ベイマックス可愛い…。声と、”思わず抱きしめたくなるようなフォルム”という初期設定と、それを作ったお兄ちゃんの思いに、泣きながら観た。宇宙?でベイマックスとヒロが別れるシーンも号泣。ラストはえらいカラッと終わったな!という感じやったけど、良かった良かったという気持ちで鑑賞終了。

 

夜明けのすべて

8月に観てたのに書くの忘れてた。おかんが上白石萌音ちゃんの大ファンで、今年上白石萌音ちゃんが勤めた舞台「千と千尋の神隠し」を鑑賞したのに加えてこの映画を観てきたらしく(どちらもお婆ちゃんと2人で)、とても良かったと聞いてたので、Netflixで配信が始まってから休みの日に観てみた。いい感じの邦画でした。

 

観たドラマ

虎に翼

ごちそうさん」以来の最後まで1話も欠かさず全て見れた朝ドラやった。

全編を通して物語の中弛み感も感じず、かと言って頭が窮屈になりすぎる真面目な展開ばかりでもなく、笑える場面やほろっと感動する場面もあって、飽きずに最後まで見れた。飽きさせられることなく最後まで見れた。これが凄い気がする。自分にとっては。

主人公虎子(ともこ)の父、母、そして“家庭裁判所の父”の異名を持つとされた滝藤賢一扮する滝川さんや、先陣を切り戦争裁判を進めた人権派弁護士役のドランクドラゴン塚地扮する雲野さん達が、老いて亡くなる場面、それに並走して次の若者の迷いが描かれ、

最終週の放送では 次の世代に渡していく というセリフが主人公虎子(ともこ)の口から言われたように、そういうドラマやったのかなぁと思いました。その時その瞬間に全ての問題が解決できずとも、裁判所で裁判を開いた「記録」により、次の世代を作っていくのだという事。バトゥン。

裁判に限らず、どの人の人生も他者と関わり生きる限り、長い目で見ればリレーになっているのだと思った。

▶︎以下書き散らし

伊藤沙莉ちゃん、笑顔が可愛いし、素敵な声やし、演技も優しさが伝わってきて良き。あとは尾野真千子好き…ナレーションが良すぎた…うますぎん?「尾野真千子」感を感じさせず、抑揚に温かみがあり、良すぎん…?

最終話は、年老いたゆみの側でにこにこしている虎子が座ってる冒頭シーンで直ぐ号泣。

米津玄師の「さよーならまたいつか!」もとても好きやったなー。かっこいいねえ。

 

終りに見た街

うだつの上がらない脚本家とその家族は、ある日、現代から昭和19年の戦時の最中にタイムスリップしてしまい、その生活に溶け込んでいく事になり——— というお話。

山田太一原作、クドカン脚本のスペシャルドラマ。脚本家で一家の父親役には、大泉洋

ラストのシーンの筋書きは、見てるこっちの口が開いてしまって閉じなくて、衝撃やった。大泉洋の演技がとてもリアルに感じたし、あ、そういうこと……と。

家族全員の視点を追うんじゃなくて、ひとり(大泉洋)の感情にグッと寄りを当てて見せてくれたから、色々と意識が分散されずに見れた(と思った)のと、

逆にその”ひとり”が大勢の事であると感じた。…なんちゅう偉そうな感想やけど、希望で繋げて終わり、のドラマではなく、今に疑問を投げかけられた感じがして、なんかすごいもの見たな…と。

 

終わりまで見切ったドラマ

新宿野戦病院」「降り積もれ孤独な死よ」「西園寺さんは家事をしない」「海のはじまり

 

観てる途中組

ベイビーわるきゅーれ

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった

 

ミセンー未生ー」韓

総合商社で働く人達のドラマ。

主人公チャン・グレは商社では”例外”の高卒認定且つコネ入社で働き始める。並ではない記憶力とその誠実さが肝となり、周囲の信頼を得ていきながら奮闘していく日々。

一方同期も上司も役職も、それぞれが、それぞれに壁にぶち当たったり、社会で働くにあたって自分の不出来さみたいな気持ちや、途方に暮れそうな苦労や理不尽の中で生きていく、日々のサラリーマンのお話。

主人公が思慮深くて、割とポーカーフェイスめやから見やすい。けどまだ14局までしな見れてない!これを楽しみに今生きてる!(ミセンは主人公が元棋士やったので、”〜話”のところが”〜局”になってる。それもなんか良い。ちなみに未生とは、韓国での囲碁用語で碁盤の中で”弱い石”を表す。)

▶︎以下書き散らし

12局メモ

社内での政治的側面は置いといて実質的な仕事内容のみの利益の有無で進めるかの判断をする、みたいな話って実際の会社的な組織ではそぐわないとされる場面が多いのやろうなぁとこの歳になって実感しており…(十分な大人やのに遅い)

実際には先立つものは政治的側面である場合が多く、要領良くどちらも天秤にかけてうまくやれる人が、シゴデキな人なのだろうなと…そんな事を思ったり、思わなかったり…

13局メモ

クリスマスの時期、上司から”最初のカード”と渡されたクリスマス用のカードを開けると、そこには“最高だったぞ イエス!”と、お世辞にも綺麗とは言えない字で、上司の労いの手書きメッセージがあった。

やり切れない気持ちの渦中であったチャンは、そのメッセージを一目見て、これまでの苦労を振り返るようなシーンとともに、仏の詩人ボードレールの言葉が語られる。

「酔うんだ

ずっと酔っていよう

すべて そこにある

それが唯一の問題だ

あなたの肩にのしかかり地面に倒れさせる

苦しい時間の重みを忘れるため

酔っている必要がある

何に酔うんだ?

酒でもいい 詩でも美徳でもいい

それは あなたの自由だ

とにかく酔おう

時に宮殿の階段の下で

川べりの草の上で

孤独の中であなたは目を覚ます

酔いがさめてきたら

尋ねてみよう

風や波に

星や鳥 そして時計に

通り過ぎるもの

悲しむもの

走るもの

歌うもの

語るものに時間を聞こう

そうすれば風や波も

星も鳥も時計も

あなたに答えてくれるだろう

今こそ酔う時が来た」

(仏/ボードレールの詩「酔いたまえ」)

詩って、なんか実はよく分かんないのやけど、分かんないなりにジーンときて、がんばれ…チャングレ…という気持ちになった。

14局メモ

 

てか、9年前(2014年)のドラマでめっちゃ韓国でもブームになったドラマみたいですやん。今、Netflixで観てる。そう思うとネット回線ってテレビとやるのとは違い、こうやって気軽に段階を経ずに見れるんだな。便利だな。